「薄毛の原因はホルモンバランスだ」
という言葉を聞いたことがありませんか?
女性の薄毛の原因は様々ありますが、そのうちの1つとしてホルモンバランスの乱れがあげられます。
なぜホルモンバランスが乱れると薄毛になるのでしょうか。
このページでは、ホルモンバランスが乱れる原因や改善方法、髪の毛との関係だけでなく、ホルモンバランスが乱れて起こる薄毛以外の症状など、ホルモンについて詳しく解説していきます。
あなたの知りたい事は?
ホルモンが健康な体を保つ
ホルモンのそもそも役割は、体を健康に保つということです。
体の状態を一定に保とうとする能力を『ホメオスタシス』と言います。『ホメオスタシス』を維持するために働いているのが、神経系とホルモンです。
気温が高くても低くても、体温はあまり変化しませんよね。
それは体温を正常に保つホルモンがしっかり働いている証拠です。
ホルモンは、体調が悪くなった時や周囲の環境が変わった時に、体を一番健康な状態に近づけるための物質。
このホルモンがうまく働かなくなると、体が健康な状態に戻りにくくなってしまいます。
女性ホルモンと男性ホルモンが女性薄毛の原因
ヒトホルモンには成長ホルモンや睡眠ホルモンなど、さまざまなホルモンがあります。
その中で薄毛に関係するのは主に『ステロイドホルモン』である女性ホルモンと男性ホルモンです。
性別に関わらず、全ての人の体内で女性ホルモンと男性ホルモンが分泌されています。
どちらの性ホルモンが優位になっているかで、体調や見た目が変化します。
女性ホルモンと男性ホルモンがどのようにして薄毛に繋がるのか、知っておきましょう。
女性ホルモンと薄毛の関係
別名『美人ホルモン』とも呼ばれている、女性ホルモンの一種である『エストロゲン』。
乳房や子宮など女性特有の部位の発育を促し、潤いのある肌や粘膜、髪の毛を保つ役割を果たしています。
このエストロゲンの分泌量が減少することで、髪の毛の健康が保たれなくなり、薄毛に繋がります。
エストロゲンは卵巣から分泌されており、卵巣の働きが低下するとエストロゲンの分泌量が減ってしまいます。
更年期や出産後といったタイミングで卵巣の働きが低下する女性が多いようです。
男性ホルモンと薄毛の関係
男性ホルモンの一種である『テストステロン』。
テストステロンが増加したり、女性ホルモンの分泌量が少なくなって優位になったりすると、薄毛に繋がります。
テストステロンは戦闘ホルモンとも呼ばれており、休む間もなく働いていると優位に立ちやすくなるようです。
毛根には毛母細胞と呼ばれる髪の毛を作る細胞があり、それが栄養を摂取することで細胞分裂し、髪の毛が成長します。
テストステロンが『5αリダクターゼ』という酵素と結びついて『ジヒドロテストロン』というホルモンに変化すると、この毛母細胞の働きを低下させる働きをします。
このように、不足して薄毛になる女性ホルモン由来の薄毛と、過剰になって薄毛になる男性ホルモン由来の薄毛では、原因もアプローチも全く異なるのです。
薄毛以外のホルモンバランスが乱れたときに出る症状
ホルモンバランスが乱れると、薄毛や抜け毛以外にも様々な症状が起こります。
薄毛以外にこうした症状がある場合、ホルモンバランスの乱れを疑った方が良いでしょう。
■生理不順・生理痛
女性ホルモンの乱れによって、生理周期が短くなる「頻発月経」や逆に周期が長くなる「稀発月経」、さらには生理が3か月以上止まってしまう「無月経」を引き起こす場合もあります。
また、生理中は「月経血」を体外に押し出すための「プロスタグランジン」という物質が分泌されます。
ホルモンバランスが乱れていると、このプロスタグランジンが通常よりも多く分泌されてしまい、子宮が激しく収縮して強い生理痛を引き起こします。
■月経前症候群
MS(月経前症候群)とは、生理が始まる1週間くらい前から心や体に現れる不快な症状のこと。
イライラし憂鬱になる精神的なものだけでなく、腹痛や腰痛など体の痛みを引き起こすこともあります。
■自律神経失調症
ストレスやホルモンバランスの乱れによって自律神経が乱れ、心や体に不調があらわれることがあります。
だるさ、めまい、ふらつき、発汗、動悸、偏頭痛、食欲不振、下痢や便秘等、様々な症状があらわれます。
人によって症状が大きく異なるのが特徴です。
■更年期障害
卵巣機能の低下により、女性ホルモンのひとつであるエストロゲンの分泌量が減ってしまいます。
それにより、ほてり(ホットフラッシュ)、のぼせ、めまい、動悸、不眠、イライラなど、さまざまな症状が現れることを指します。
ホルモンバランスを整える方法
ホルモンバランスが乱れているかもしれない、と感じられたのであれば、今日からでもホルモンバランスを整えるように意識した生活を心がけてみましょう。
ホルモンバランスを整えるためには、密接な関係にある『自律神経』を整えることが大事です。
ここからは、女性ホルモンと自律神経の関係と、ホルモンバランスを整えるために大事なことをお伝えします。
自律神経と女性ホルモンは司令塔が同じ!
女性ホルモンを分泌させる指令は脳の視床下部から発せられますが、視床下部は実は自律神経をコントロールする役割も持っています。
そのため、女性ホルモンの分泌量に大きな変化がある閉経後等は、視床下部が混乱し自律神経にも影響を与えます。
更年期に自律神経失調症のような症状があらわれるのはそのためです。
逆に、自律神経が乱れた場合も、女性ホルモンの分泌に影響が出ます。
女性ホルモンの分泌を整えるには、自律神経を整えることが重要になってきます。
自律神経を整えるには日々の生活習慣が大事
女性ホルモンが正しく分泌される体、つまり自律神経が整った体は、毎日の生活習慣で作られます。
特に食事や睡眠は体の基本。心当たりのある人は、まずは規則正しい食事と生活を心がけてみましょう。
食生活にしても睡眠にしても、その乱れは忙しさから来ることがほとんどです。
時間がないからと朝食を抜いたり、外食ばかりしたりしていませんか?
食習慣が乱れていると、睡眠習慣も引き摺られるように乱れていくことが多くあります。
慢性的に睡眠が不足していたり、睡眠時間がばらばらになったり・・・。
過度なダイエットによる極端な食事制限による食習慣の乱れも、女性には多いようです。
こうした乱れ方をすると、ストレスも蓄積してしまうので注意が必要です。
ストレスと女性ホルモンの関係
ストレスも自律神経を乱す要因のひとつです。
人はストレスを感じると、自律神経の交感神経がオンに、副交感神経がオフの状態になります。
交感神経がオンになっているのは、いわゆる戦闘状態。ストレスで夜眠れなかったり食欲がなくなったりするのは、交感神経がオンになっていることが原因です。
過剰なストレスで交感神経がずっとオンになってしまっている状態が、自律神経が乱れた状態。
自律神経の乱れが視床下部の働きを阻害し、女性ホルモンの分泌にも影響を与えてしまうのです。
ストレスをゼロにするなんて現実的ではありませんが、上手に付き合っていく必要があります。
普段からストレスを感じている方は、自分なりの発散方法を探してみたり、少しでもストレスが軽減するように振る舞ってみたりなど、工夫してみてください。
また、ストレス解消のためによくお酒を飲む方が多いと思います。そんなお酒は女性の薄毛の原因になっているか?という点を別のページで解説しておりますので、ぜひご覧ください。
ホルモンの働きを助ける食事
どんなに気を付けても女性ホルモンは年齢を重ねると減少していきます。
心や体の影響を受けやすいため、バランスも崩しがちになることも。
ホルモンは体内でしか生成できませんが、食事によってホルモンの働きを助けることができます。
女性ホルモンの分泌を助けてくれる食材を紹介します。
■大豆食品
大豆に多く含まれているイソフラボンは、エストロゲンとよく似た働きをしてエストロゲンを手助けしてくれます。
豆腐・納豆・味噌など、和食に多く含まれるため、和食をあまり食べない人は意識して摂るようにしてみましょう。
■黒豆、黒ゴマ
女性ホルモンを生む腎臓の働きを助けてくれます。
■ナッツ類
脳下垂体や卵巣に働きかけ、ホルモンバランスを整えてくれます。抗酸化作用で美肌効果も。
■かぼちゃ
脳下垂体や卵巣に働きかけるビタミンEが豊富に含まれています。ホルモンの分泌をコントロールする役割も。
■卵
良質なコレステロールが多く含まれています。これが女性ホルモンの材料になります。
ホルモンバランスを整えて美しい髪を手に入れよう
ホルモンバランスを整えるために健康的な食事を摂ることは有効ではありますが、あくまで補助。
しっかりと女性ホルモンを生成できる体づくりをすることが髪の毛には一番大切です。
食事や睡眠の習慣をできるところから見直してみましょう。
それで効果がない場合は、自分でなんとかしようとせず、薄毛治療のクリニック等に相談してみましょう。
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