「親が薄毛だから、遺伝して自分も髪の毛が少なくなったんだろう」
「親がハゲてるし、遺伝で私もそろそろハゲるのかな・・」
昔から薄毛は遺伝するということをよく耳にしてきました。両親・祖父母の髪の毛を見て、自分の将来の髪の毛を想像した人も少なくないでしょう。
遺伝となんだから自分の薄毛も仕方ない(?)。果たして本当なのでしょうか?
このページでは、薄毛と遺伝の関係について解説していきます。
あなたの知りたい事は?
女性薄毛と男性薄毛の遺伝のリスクについて
実は、女性薄毛は男性薄毛と比べると遺伝の影響は少ないと言われています。
家族を思い出してみても、男性薄毛の印象の方が強いと感じる方がほとんどだと思います。その確率は男性で70%程度、女性は25%程度だそうです。
男性の場合、70%という数字を見ても分かるように原因の多くは遺伝だと考えられています。親族の中に薄毛の人がいる場合は、自分も引き継ぐ可能性があります。
一方、女性の場合は遺伝が原因で薄毛になる可能性よりも、その他の原因の方が多いのが特徴です。ストレスや食生活の乱れなどの生活習慣、ホルモンバランスの乱れの影響が大きいと言われています。
男女で薄毛が遺伝する確率が大きく違うのはなぜ?
近年では医療に関する研究が進み、薄毛に関係する遺伝子が存在することが分かりました。
薄毛を引き起こす遺伝子の種類もある程度は特定されており、検査でその遺伝子を持っているかも分かります。この薄毛に関係する遺伝子は、身体の中でどのような役割を果たすのでしょうか。
遺伝するのは「薄毛」ではなく「薄毛になりやすい体質」です。「薄毛になりやすい体質」を引き継ぐと、男性ホルモンなどの影響を受けて男性型脱毛症になります。
男性の方が女性よりも薄毛が遺伝する可能性が高いのは、男性ホルモンを多く持っているからです。この遺伝子は母方から受け継がれる可能性が高いので、母方の親族を思い出してみるといいでしょう。
では、女性でも25%程度は遺伝による薄毛の人がいるのはどうしてでしょうか。
男性型脱毛症は主に男性ホルモンの活動に影響されます。そして、女性の身体の中にも男性ホルモンは存在しています。
通常、女性ホルモンの分泌が活発であれば、身体の中の男性ホルモンの濃度が薄いため影響はありません。ただし、加齢や日々の習慣・出産などによって男性ホルモンが増加した場合、女性でも男性型脱毛症を引き起こす場合があります。
薄毛になりやすい遺伝子を持っているか?自宅で検査し、2〜3週間で結果がわかる検査キッドが存在します!
女性薄毛の対策はまずホルモンバランスを整えること!
女性の薄毛は、遺伝の確率が25%程度、その他の原因が75%程度です。そのため、そこまで神経質になって遺伝の心配をする必要はないといえます。
とはいえ、「今すでに薄毛の症状が出ている」「祖母が薄毛だから私も将来的には可能性がある」と心配になる方も少なくないでしょう。また、遺伝子を持っているか検査は出来るとはいえ、その遺伝子をどうにか出来るわけではありません。
遺伝子を持っていたとしても、持っていなかったとしても共通の薄毛対策があります。
女性ホルモンのバランスを整えるということです。そのために一番重要なことは、生活習慣を見直すことです。
シンデレラタイムには寝よう
お肌に良いとされるシンデレラタイム(夜12時~深夜0時)は、成長ホルモンの分泌が活発になる時間です。頭皮・髪の毛の成長のためにも早寝早起きを心がけたいですね。
好き嫌いをせずに大豆イソフラボンを取り入れよう
食生活は身体にはもちろん、髪の毛にも大きな影響を与えます。食事内容の偏りを正すことで、頭皮にも栄養がより届けやすくなります。
栄養の中でも大豆イソフラボンは女性ホルモンに似た働きをするため、積極的に取り入れてみましょう。乳飲料やサプリでも摂取できるので、まずはそこから始めてみてもいいでしょう。
女性ホルモンのバランスさえしっかりしていれば、男性ホルモンの影響は少なくなります。
そうすれば、例え「薄毛になりやすい体質」の遺伝子を持っていても男性ホルモンが十分に活動できないのです。
生活習慣を整えて、「薄毛になりにくい体質」を自らつくっていきましょう。
関連リンク:薄毛に悩む女性が増えているって本当?現代女性が薄毛になりやすい理由とは
薄毛だと気づいたら専門クリニックに相談するのがおすすめ
ここまで薄毛と遺伝の関係とその対策についてお伝えしてきました。ただ、薄毛に関係する遺伝子を持っていたと分かったところで、その遺伝子を変化させることは出来ません。
大事なことは薄毛に気づいた早い段階で対策をすることです。
遺伝だから仕方ないと思ってあきらめず、まずは前向きに治すことを考えてみてください。
ホルモンバランスを整え、身体の血行をよくしてみて下さい。
それでも改善しない場合は、専門クリニックに相談してみるのも一つの対処手段です。
薄毛の症状が出たからと言って、毛穴が死んでしまっているとは限りません。治療することによって再び髪の毛に元気を取り戻せる可能性があります。
無料カウンセリングを行っているクリニックも多いため、通院へのハードルは年々低くなっています。治療をする・しないを判断するためにも、現在の頭皮・毛穴の状態を正しく知ることが大切です。
どうしても自分の薄毛対策で結果が出ない方は、お近くのクリニックを探してみてはいかがでしょうか。